雨の街角

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最近のできごと
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ちょっと神戸の写真をお休みして今日は最近のできごとについてお話を。

まずは本日の我が家の紫陽花の様子です。
私は雨が好きなので、当然のように紫陽花も大好きで庭に10株ほど植えていますが、この紫陽花が一番古株です。これ、何株からか出てるんじゃなくて一つの株からいろんな色が出てるんですよ。5色はありますよね。裏の方にはもうちょっと違う色も咲いてるんですよ。
これだけあるのに先週の土曜日、買い物に行った時また一株買ってしまったのでした(笑)

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| 2017.06.16 Friday | 日々 | comments(4) | - |
第二章 困惑 〜気にしないように〜

唐突に嘘の告白をして以来、お兄ちゃんからの連絡はなかった。
困っていたのか、避けられていたのか、それは分からなかった。
でも一つだけ言えることは、彼には、由香を好きだという気持ちは、毛頭なかったのだということ。もし、少しでもそんな気持ちがあれば、電話の1本くらいあるはずだ。

そんな思いを抱えたまま半月が過ぎ、次のサークルの日がやってきた。
その日のサークルは、ドライブだった。
車を持っている男性4人が、自らの車を運転して、待ち合わせ場所にやってきた。
ボーリングの時のように、チーム分けがあり、くじ引きで誰がどの車に乗るか編成された。
よりによって、由香はお兄ちゃんの車に乗ることになってしまった。
助手席には伊藤さん、由香と久美ちゃんが後部座席に乗った。

「じゃ、出発するぞ〜」
お兄ちゃんのかけ声で、4台の車は一斉に動き出した。
伊藤さんと久美ちゃんは、これまでのサークルの話や、学校の話でワイワイやっていたのに、お兄ちゃんと由香は静かだった。その光景をおかしいと思ったのか、伊藤さんが言った。
「おい、新井、由香ちゃんも、今日はやけに静かだな。居酒屋の時の元気はどこに行ったんだ?」
「ホント、どうしちゃったの?」
久美ちゃんも伊藤さんの言葉にうなずきながら言った。
「運転手は黙って運転しないと。事故でもしたら大変だからね」
お兄ちゃんはそう言って笑った。
黙り込んだままで、変に思われるとマズいかなと思った由香は
「あ、この前は遠いところ送って頂いてありがとうございました」
と、居酒屋の帰りのお礼をお兄ちゃんに言った。
お兄ちゃんも、由香の気を遣った言葉に反応して
「いえいえ、女性を送るのは当然のことですからね。僕は紳士ですので」
と、戯けたように言った。
そのとき、由香はルームミラー越しにお兄ちゃんと目が合ってしまい、慌てて下を向いた。
それ以降、また由香とお兄ちゃんのあいだで、会話は途絶えてしまった。

由香は、その後ずっと、あの時、自分が座っていた、そして今は伊藤さんが座っているお兄ちゃんの車の助手席を、少し不思議な気持ちで後部座席から眺めていた。
 
車は山道を登り、広場に着いた。
「それじゃ、お昼にしようか」
そんな言葉が聞こえ、コンビニで買ったお弁当が、みんなに配られた。
「弁当とお茶は新井が買ってきてくれたので、それぞれ彼にお金を払って下さい」
伊藤さんの言葉を聞いて、みんな一人ずつお金を払いに行った。
しかし、由香は財布が鞄の奥に入り込んでしまって手間取り、最後の支払者になってしまった。
周りを見るとみんなすでに座ってお弁当を食べ始めていた。
「あの…いくらですか?」
由香がお兄ちゃんに声をかけると、彼は
「いいよ。おまえからお金をもらう気はないから」
と言って立ち去った。かと思うと引き返してきて
「その白々しい敬語はやめろよ。それと、この前のことは、お互い気にしないようにしよう…な」
と、少し笑顔を見せながら肩にポンと手を置いて行ってしまった。
その「気にしないように」という言葉をどう理解したらいいのか、由香はお弁当を食べながら、ずっと考えていた。
おまえから聞いた告白は、なかったことにしようということなのか、聞いたけど、今日は気にしないでおこう、ということなのか。
その後もずっとそのことを考えていた。だからお弁当を食べた後、何をして過ごした全く思い出せなかった。

覚えているのは、夕方近くになって、急に大雨が降ってきたこと。
早めに切り上げようということになり、みんな慌てて近くにあった車に乗った。行きとは違う車に乗った人も多く、由香も他の人の車に乗り込んだ。
結局、あれっきり彼と話しをすることはなかった。

ちょっと寂しいような、でもホッとしたようなそんなサークルの一日だった。



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| 2017.06.14 Wednesday | ニタモノドウシ | comments(6) | - |
梅雨になる前に神戸まで 5
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前回の続きです。
去年も行ったのですが、絵はがきをメインに売られている文房具屋さんです。
趣味の良い海外ものの文房具が多いです。

この辺りの雰囲気はレトロモードがいいよなぁと思っていたらそればかりで撮ってしまって、普通のモードの写真がほとんどありませんでした(笑)
あしからずごらん下さい。
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| 2017.06.12 Monday | 京都・神戸 | comments(4) | - |
第二章 困惑 〜疑問と後悔と困惑と〜

由香は、ある恋に破れ、恋する心を失っていた。
元々人間不信だった由香にとって、やっと出来た、親友でもあり、恋人でもあったその男に、二股かけられて裏切られたことは、かなり大きな傷となって残っていた。
それ以降、誰とつきあっても自分をさらけ出すようなことはしなかった。というよりも、人を信用する心や、好きになる心を失っていた。
お兄ちゃんに相談した彼のことも、それなりには考えていたけど、とてもじゃないが恋をしていたなんて言えない状態だった。
破れた恋で負った傷が、まだ生乾きの由香にとって、次の恋がいつやってくるのか、そしてその恋に上手く乗れることが出来るのか、恋から少し離れたところで傍観し、まるで他人事のように見るくらいしか、恋をする方法を知らなかった。
そんな私が、この人に恋をしたなんて、そんな訳ないと、自分に言い聞かせた。

どれだけの時間が経ったか分からなかった。二人の間に、会話は全くなかった。

「そろそろ帰らないと…」
お兄ちゃんが言った時、真っ赤に染まった空はとっくに消え果てていた。
彼は、シフトをパーキングモードから、ドライブモードに入れた。ターンシグナルを右に出し、車は静かに道路に戻っていった。
走り出してからも、やはり二人の間には、会話がなかった。

重苦しい雰囲気の中、車は家に着いた。
「あ、の…ありがとう」
由香は一言だけそうつぶやいた。
「またね」が普通のさよならの挨拶なのだろうけど、その「また」があるのか、ないのかも分からないような状況だったから、そんな言葉しか出てこなかった。
「あ、あのさ」
ドアを開けて車から降りようとしている由香に、お兄ちゃんが声をかけた。
「さっきの彼のこと、ちゃんと考えてあげろよ。彼は彼なりに、おまえのことを思ってるだろうし。おまえもその思いに応えられないとしても、もう一度ちゃんと考えなきゃ駄目だと思うよ」
「うん、そうだね」
「よし、それでこそ、俺の妹だ」
妹…か。やっぱりね。彼の中で、私は妹以外の何でもないんだな。
そんなことを思いながら、由香はドアを閉めた。そして運転席の方から彼を見送ろうと思った時、ウインドが開き、お兄ちゃんが言った。
「さっきはごめんな。おまえはちゃんと好きだって思ってくれていたんだよね?なのに、嘘だとかひどいこと言っちゃって。突然で、何を言っていいか分からなかったんだ。でも、ありがとう」
そう告げると、由香の言葉を聞かずに、車は走り出して行ってしまった。
車が視界から消えていった後も、由香はしばらく呆然としていた。
何を言ってしまったのだろう、私。
彼はどう思ったのだろう。
次に会う時、どんな顔して会ったらいいの?
夢の世界から現実へと戻ってきた由香は、疑問と後悔と困惑と、そんなものが入り交じり、そこから先に進めなかった。

ただ、真っ赤になったお兄ちゃんの横顔だけは、これから先もずっと忘れることはないだろうと思った。




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| 2017.06.09 Friday | ニタモノドウシ | comments(4) | - |
梅雨になる前に神戸まで 4
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去年も行った「ロクガツビル」
前に行った時はどこにあるのか迷ったけど、今回はすぐにたどり着けた!

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| 2017.06.06 Tuesday | 京都・神戸 | comments(6) | - |
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