雨の街角

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| 2019.08.11 Sunday |
2017年春 西陣の町並みと桜 4
1.jpg
大好きな三上家の路地へ。
有名なはちみつ屋さんがあるのですが、午後1時からなのでまだ開いてません。(ここを通ったのは11時でした)

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| 2017.04.30 Sunday |
2017年春 西陣の町並みと桜 3
1.jpg
雨宝院です。「うほういん」と読みます。
私の名前を見て頂いて分かるように、雨好きの私にとって雨宝院なんてホント最高な場所。なのに私はその雨宝院に一度も行ったことがなかったのです。
一歩足を踏み入れてびっくり。狭い敷地内にはウジャウジャと人が…数えてみたところ30人ほどいらっしゃいました。
本当に狭いところなんですよ。
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| 2017.04.27 Thursday |
第一章 嫌悪 〜ピエロの役回り〜

次のサークルは、居酒屋で懇親会だとのんちゃんから連絡があったのは、初めてのサークルから1週間ほどした頃だった。
乗り気ではなかったが、のんちゃんの立場も考えて、あと何回かは顔を出しておこう、と由香は決めていた。
「サークルは夕方からだし、それまで久しぶりにテニスでもしない?」
のんちゃんはサークルの話が終わると、由香をテニスに誘った。

まだ4月だというのに約束したその日は真夏のような暑さだった。コートにいる間中、肌がジリジリ焦げ付いていくような、そんな感覚に捕われていた。
案の定ロッカールームで自分の姿を見ると真っ赤に日焼けしているのが見えた。

夕方、のんちゃんと居酒屋に行くと、二階の座敷席に通された。部屋に入ると、他のメンバーはすでにそろっていた。
「適当に座って」
という声が聞こえたので、空いている席を探して、由香は思わず「え?」と声をあげた。
あの嫌な男、新井さんの横しか空いている席が見えなかった。彼の左隣は当然のごとく、鈴木さんが陣取っていた。のんちゃんを見ると空いていたもう一席に座って隣の人と話し始めていた。
ボーリングの時、同じグループだった恵ちゃんに、ことの経緯を聞いてみると
「あ〜、新井さんの隣ね、初めは他の子が座っていたの。だけど、鈴木さんがあまりに新井さんにべたべたするものだから、嫌気がさして、別の席に移っちゃったのよ」
と、しかめっ面で教えてくれた。
そういう事情なら、新井さんの横に座ったところで、彼は鈴木さんと話すのに忙しく、自分に構うこともないだろうと思い、由香は空いているその席に座ることにした。

案の定、鈴木さんは自分が食べることをそっちのけに、料理をお皿に盛っては
「はい、新井さん。これ美味しいよ。私もさっき食べたんだけど、すごく美味しかったの」
などと言いながら、甲斐甲斐しく面倒を見ていた。由香は彼らの方を一瞥しただけでそっぽを向いた。
しかし、そんな由香に新井さんは声をかけてきた。
「ブラックコーヒーの格好いいお姉さん、飲んでる?食べてる?」
「飲んで食べてますので、どうぞおかまいなく」
そんな素っ気ない態度にもめげず、新井さんは続けて質問をしてきた。
「大人しいね?ボウリングの時も静かだったし。どこの大学だっけ?出身は?」
「南のはずれにある、誰も知らないような短大に通う、地元の人間です」
冷たく答えてやれば、そのうちあきらめるだろうと思ったのに、彼は嬉しそうに続けた。
「南にある短大って、もしかしたらあそこ?俺の家のすぐ近くだよ?俺の家はね…」
などと聞いてもいないのに、自分の家の説明まで始めた。

サークルは乗り気がしないので大人しくしているけど、由香は普段、決して大人しい人間ではなかった。
コンパやパーティをするときには、たいていの場合、幹事で、もちろん、それは由香の盛り上げてくれる性格を知ってのことだった。あの子に任せておけば楽しい場が作れるとみんなが思っていたからだった。
人が集まる場所には、必ずいる『場を盛り上げるだけのピエロの役回り』それが由香だった。
但し、それは仮の姿。
本当は、賑やかなことは苦手だった。全てのことを一歩引いたところで、冷めた目でしか見ることが出来ない女。
だからこういう自分に似通った、賑やかなピエロ男の真意を探ってしまう。そして探ってしまう自分に疲れてしまうので、得意ではなかったのだ。

つまらなそうに答える由香の態度にもかまわず、新井さんは話し続けた。
その新井さんの向こう側では、鈴木さんがしきりに彼に話しかけていたが、彼に無視される形となっており、寂しそうにしているのが見えた。
「お隣の彼女、あなたと話したがってますよ。私なんかにかまってる暇があったら、お隣と話されたらいかがですか?」
由香は冷たく新井さんにそう言い放った。
「実はね、あの子、苦手なんだ」
新井さんは杏子の耳元で答えた。
「苦手なら苦手だって言えばいいじゃないですか。あなたがいい顔ばかりするから、彼女、勘違いして…」
そこまで言いかけた時だった。新井さんはくるっと鈴木さんの方を振り返って言った。
「あのさ、俺ばかりと話しても、仕方ないでしょ?もっと他の人とも話さなきゃ」
その言葉を聞いて、鈴木さんはすごい形相になった。しばらくすると涙目になり
「そんな風に言わなくても…」
と言い返したが、新井さんは
「だってそうだろう?いろんな人と会話するために、このサークルも親睦の場もあるんだから。俺だって他の人とも会話したいし、君ばかりかまってるわけにもいかないんだよ」
と、ムッとしている様子だった。

一瞬にして場が凍り付いた。



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| 2017.04.25 Tuesday |
2017年春 西陣の町並みと桜 2
1.jpg
北野界隈は上七軒という花街がある。
多分西陣の織物関係の旦那さんが贔屓にしていたのだろう。花街の他にも有名な料理屋さんがたくさんある。
この天喜(てんき 本当の字は喜ぶの旧字体 七3つなのだけど、出て来ないので)もその一つ。ここは天ぷら屋さん。そこそこの金額はするがびっくりして目が飛び出すほどじゃない(笑)だってねぇ、日本料理の店で有名なところだったら「え?ゼロ一つ多くありません?」って金額のところいっぱいありますよね。
この天喜、私は昔々仕事で一度行ったことがあります。仕事なので食べることはありませんでしたが、良い匂いがしてましたね(笑)
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| 2017.04.24 Monday |
2017年春 西陣の町並みと桜 1
1.jpg
今年は仕事や天気の都合で桜の機会を逸してしまい、16日の日曜日、やっと桜見物に行ける日が来ました。
いつも行く祇園や蹴上には行きませんでした。その辺りの桜はすでに終わっていることを知ったので。
で、今まで桜見物には行ったことのない西陣方面に行くことにしました。あの辺りならよく知ってるので桜の写真が撮れなくても他に撮りたいものもあるし…と思って。
あと、一度行ってみたいお寺があったんです。名前は聞いていましたが未だに行ったことがなくて。

という訳で西陣の散策スタートです。
この辺りをウロウロしていると気づいたのがゲストハウスの多さでした。町屋をゲストハウスに使っているところの多いこと多いこと。

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| 2017.04.21 Friday |
第一章 嫌悪 〜真意が見えない〜

「靴を履き替えたら、向かいの喫茶店に移動して下さい」
メンバーの男性が叫んでいるのが聞こえたので、みんな言われた通り、ゾロゾロと喫茶店に向かった。
全員が着席したところで、アイスコーヒーとケーキを人数分、と先ほどの男性が注文した。しかし、甘いものが苦手な由香は店員を呼び、私だけケーキなしで、コーヒーは砂糖とミルク入なら両方入れないで下さいと小声でお願いした。
「格好いい!お姉さんブラックですか?」
声のする方向を見ると、新井さんだった。
『やっぱり嫌いだ、あの男』由香は彼の言葉を完全に無視しながら、自分のその言葉をぐっと飲み込んだ。

「君、隣のレーンにいた、すごくボウリング上手かった子だよね?」
新井さんを睨む由香に、隣の男性が話しかけてきた。彼はさっきのんちゃんが駆け寄って、由香がサークルに正式に参加すると告げた男性だった。
「ボウリング、好きなんですよ」
褒められたことに気を良くして、由香は笑顔で答えた。
「抜群に上手かったよ。俺なんて100ぎりぎりだったし。おまけにもう体中が痛くて。高校の頃はスポーツ万能、モテモテ青年だったのになぁ。あ、俺、伊藤って言います。よろしく!」
自分を伊藤と名乗った男性は、首を左右にゴキゴキ振りながら笑って言った。
「よろしくお願いします」
由香は、少し微笑みを浮かべながら言った。
「伊藤!嘘つくなよ。えっと、俺は浅田、よろしくね。俺、こいつと高校のときからずっと一緒だけど、全くモテたことなんてありませんから」
反対側の隣の浅田さんがそう突っ込んできたので、3人は顔を見合わせて笑った。

それからしばらく由香と伊藤さんと浅田さん、3人で学校の話やボウリングの話で盛り上がった。
サークルなんて、恋人探しのつまらないところかなと思っていたけど、そうでもなさそうだった。まだよくは分からないけど、みんながみんな、恋人探しにギラギラしているようなところではなさそうだ。
それに普通だと知り合わないような人に出会うことが出来るし、ここから広がる輪が、もっと違う人と知り合うきっかけになるかもしれない。
そういう繋がりは嫌いじゃない。浅めの繋がりは好きだった。
ただ、男女共に深いつながりを持つことは、由香にとって苦手なことだった。

「じゃあ、今日はこの辺でお開きにします。次回のサークルについては、また後日連絡します」
小一時間ほど経ったとき、伊藤さんが立ち上がってそう言った。
喫茶店を出て、それぞれ帰途に着いた。
由香がのんちゃんとバス停に向かって歩いていると後ろから声がした。
「じゃ〜ね〜、ブラックコーヒーの格好いいお姉さん〜」
その声に振り返ると、腕に鈴木さんがぶら下がったままのふざけた男、新井さんだった。
「新井さんったら!他の女の子なんて見ないでよぉ」
鈴木さんはそう言いながら、彼の頬を叩く真似をしていた。
由香は、彼らに挨拶をすることもなく、踵を返した。

「ね、あの新井さんって人、いつもあんな感じなの?」
帰り道、一緒にバスを待つのんちゃんに由香は、嫌悪感たっぷりの顔つきで聞いた。
「どうだろ?私は学部が違うから、よく知らないけど、サークル発足の会をやった時にはあんなに騒がしくなかったよ。人望もあついみたいで、他の男子からも頼りにされてるよ。彼、リーダーだし、このサークルの」
のんちゃんは何気なくそう言った。
「え?あの人がリーダーなの?伊藤さんじゃないの?やっぱりやめておけば良かった」
由香はうつむき加減で言った。
「まぁまぁ。彼には彼の良いところもあると思うよ。それに、人間20人も集まれば、好きなタイプも、苦手なタイプもいるって」
「私、あの人とは仲良く出来そうもないよ。真意が見えないし」
「真意?10年以上つきあっても、私には未だ由香の真意が見えませんが?」
のんちゃんは首をすくめて、おどけながら言った。
彼女のいうことについては、その通りかもしれないと苦笑いしたけれど、新井さんについての話は何もうなずけなかった。



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| 2017.04.20 Thursday |
4月2日 東寺と京都駅 フィルムPENモノクロ 3
1.jpg
京都駅の駅舎はいつ見ても以前の方が好きです。
今回も一応あの網のような駅舎を撮りましたがとても出す気にはなれず。

この辺りで駅舎の写真を撮っていたら大学生風の若い男の子たちに「写真撮ってもらえますか?」と頼まれたので撮ってあげました。
「ちゃんと撮れてるか見ておいてね」と言ってスマホを返すと若者は「お姉さん写真撮るの上手いっすね」とお世辞を言ってもらった。
ただシャッターボタン押しただけなんだけどね。あと、お姉さんの部分もお世辞ですね(笑)
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| 2017.04.19 Wednesday |
4月2日 東寺と京都駅 フィルムPENモノクロ 2
1.jpg
この桜が咲いていたら本当に綺麗だったんだけど…
白黒でも咲いていないのが分かりますよね(笑)
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| 2017.04.17 Monday |
第一章 嫌悪 〜ムカつく男〜

約束の土曜日がやってきた。初めてのサークルはボウリングだった。
ゲームの前に通っている学校や学部などそれぞれ自己紹介をし、その後勝負が始まった。チーム対抗で、最下位チームが1位チームのゲーム代金と、あとで行く喫茶店代を払うということだった。
由香は真剣に投げていたが、他の人はしょせんお遊びとばかりに、ふざけてばかりいた。特に女の子はガーターをとることが宿命のように、溝掃除をしては「やだぁ」と甘えた声を出しては「大丈夫、大丈夫」と男性たちに慰められていた。
ムッとした顔の由香を、のんちゃんが隣のレーンで見て、苦笑いしていた。
しかし、甘えた声で身体をくねらす女の子たちよりムカついたのが、隣のレーンで投げている男だった。
「遊びなんだからさ〜そんなに必死になるなよぉ」
と言ってふざけながら、自分は散々ストライクを出し、由香のいるチームと最後まで1位を争っていた。

結局、ゲームは由香のチームが2位、そのムカつく男がいるチームが1位で終了した。
「さぁ、人のおごりで旨い茶を飲もう〜」
と言いながら、靴を履き替えるその男を、由香は睨むように見ていた。
「ねぇ、ねぇ、由香ちゃんも彼のこと気に入ったの?」
同じチームだった恵ちゃんが、男を指さし、由香の耳元で言った。
「まさか、私がもっとも嫌いとするタイプなの。あんなふざけることしか知らないようなお調子者の男」
と反論したけど、恵ちゃんは由香の話など、耳に入らなかったかのように言った。
「でもね、このサークルの女の子は、ほとんど彼目当てみたい。特に、ほら、あの子、もうべったりでしょ?」
彼女があの子と指さした女は、その男に
「新井さん、惚れちゃったわ〜」
と言いながら、腕にぶら下がるようにじゃれついていた。
あんな女まだいたんだ…と思いながら、由香が見ているところに、のんちゃんがやってきた。
「何見てるの?あ、新井さんにぶら下がってる女ね。彼女、私と同じ大学で国文の子。でもねぇ、話合わないんだ、私とは。多分、由香ともね」
のんちゃんは、そう言って苦笑しながら続けた。
「彼女の家、画廊やっていて、お金持ちらしいよ。ほら、鈴木画廊ってあるじゃない?そこのお嬢様。あの子は気にしなくていいよ」
その画廊なら知っていた。由香が通っていた高校のすぐそばにある画廊だ。
「まだあんな女いるんだなと思って呆れて見てただけだから」
由香ものんちゃん同様、苦笑しながら答えた。
「それじゃ、正式にサークルに入る?入っていいってことよね?」
「え、いや、そういうことじゃなくて…」
と、由香がまごついているあいだに、のんちゃんは一人の男の人に駆け寄った。
「伊藤さん、由香ね、サークルに正式に入るって」
伊藤さんと呼ばれた男性は由香に向かって「よろしくね」と手を振っていた。
由香の方も、今更嫌だとも言えず、会釈した。

しかし、あの嫌な男、新井さんとその腕にぶら下がる女、鈴木さんは、そんなやりとりに見向きもせず、ずっといちゃいちゃしていた。



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| 2017.04.15 Saturday |
4月2日 東寺と京都駅 フィルムPENモノクロ 1
1.jpg
数回前に「東寺の桜」ってタイトルでiPhoneで撮ったカラー写真を出しましたが、そのとき持って行ったフィルムPENの写真が仕上がったので出してみますね。
先日も言っていたように、古いカメラなので、シャッターの閉まりが悪くなり、開いたままの状態、もしくは閉まるのがとても遅くなってしまい、真っ白けに写るのでF22とかF16とかで撮ってみました。
シャッタースピードは相当早く閉まる設定にしないとほぼB(バルブ)状態になってしまうから。
なので、ちょっと暗いものも多いですが、外で撮ってる写真はそれでもまだ白いものも…
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| 2017.04.13 Thursday |
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