今回が今年最後の更新になると思います。
今日はいつもと少し変わって、私が何故悲しきスクールガールという私小説を書き始めたのかをお話ししようと思います。
これを書いたのは4年前のこと。その少し前、私は久々に高校を訪ねてみた。私の通っていた頃は女子校だったが、今は男女共学になっていた。校内に入ると出会う生徒たちがみんな知らない私に「こんにちは」と笑顔で挨拶してくれた。私が通っていた頃…というか、私だったら考えられない行動に驚いた。
守衛さんのところに立ち寄って自分の高校時代の話をいろいろした。当時の担任の話、ここに書いてるような自分の馬鹿っぽい武勇伝、その他諸々。当時の守衛さんならきっと私のことを覚えていてくれただろうけど、もう違う人に代わっていたので、私のそんな話こんな話を目を白黒させながら聞いてくれた。
そして現在の先生の名前が書いた早見表を見せてくれたので眺めていると当時の先生の名前をたくさん見つけた。「あ、○○先生もいる、××先生も…」と言うと守衛さんは「そりゃいるでしょう。あなたがここに通っていたのってまだ10年ほど前でしょう?」と言って笑った。「いえ、私がここを卒業したのはもう20 年以上前ですよ」と言うと「嘘!そんな歳には見えないよ」とお世辞を言ってもらった。
最後に「またおいで。ここはいつまでもあなたの母校なんだよ」と。
その言葉を聞いて私はあの頃をもう一度思い出してみようと思ったのだった。