先日、本屋で懐かしい本を見つけた。
「きまぐれロボット」
平積みになって並べてあったこの本を思わず写真に撮ってしまった。
きまぐれロボットは、10年ちょっと前に亡くなった星新一の短編小説。星新一は「ショートショートの神様」と言われ、1000編以上の短編を遺した作家だ。
私はこの本を小学校4年生の夏休み最後の日に買った。
2学期が始まってすぐ、母が病気で長期入院することになっていた。母が入院する前に母の好きなケーキを買ってあげようと、ケーキ屋さんに行った帰り道、たまたま本屋で見つけたのがこの「きまぐれロボット」だった。
500円札を持って買い物に出掛け、300円のケーキを買ったら手元には200円しか残らなかった。その200円で買えたのはこの本だったのだ。
当時、190円だった。今は380円していた。ちょうど倍になっていた。
あの頃とは表紙の絵も金額も変わっていたが、とても懐かしかった。
この本は、私が初めて買った文庫本だった。というか、自分で買った初めての小説だった。私の本好きはここから始まった。
星新一の小説は小学生の私でも読みやすかった。出ていた小説を、お小遣いをもらうたびに一冊づつ買って読んだ。
それまでは漫画か、たまに読む本と言えば、夏休みの宿題のために読まされていた小説くらいだった(笑)
皆さんは初めて自分で買った本って覚えてますか?
追伸:東京寄り道写真は次回出しますね〜
出し惜しみじゃありません(笑)