雨の街角

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人生初のバイトは… 1

私が大学に入ってすぐから始めたコンパニオンのバイトは人生初のバイトだった。

アルバイト情報誌でそのバイトを見つけ、電話をかけると繁華街にあるビルの中にある事務所に来るように言われた。行ってみると綺麗どころがたくさんいて、中には時々テレビで見かける顔の人も。あとで聞くとCMタレントも抱える企画会社だということだった。
その繁華街の事務所に月末になると1ヶ月分のバイト代をもらいに行った。同じコンパニオン派遣会社でも日払いで給料を支払うところは、ちょっと怪しい場所での仕事だったり、怪しい仕事をさせられたりする。何度かヘルプで別のコンパニオン会社の仕事をして学んだことだ。

面接の数日後、採用の連絡をもらい、初仕事に行くことになった。そのときマネージャーに厳しく言われたのが「今日が初めてだと言わないこと。バイトだということも言わないように。お客さんが新人やバイトを回されたと思うと気分を悪くされるから」と。
でも私は、自分が担当したテーブルでサーバー(写真にある青椒肉絲についている大きなスプーンとフォークがサーバー)による料理のとりわけ方法が分からず、片手にスプーン、片手にフォークを持ってとりわけをして、お客さんに「君、この仕事初めてでしょ?」とバレてしまった。そのテーブルの人はとてもいい人たちばかりで、私はサーバーの使い方をこっそり教えてもらうことになった。フォークとスプーンをお箸を持つ要領で持つジャパニーズスタイルが一般的なのだが、私はお箸の持ち方が下手なので、スプーンを中指、薬指、小指で挟み、フォークを親指と人差し指で挟むウエスタンスタイルを教えてもらった。
「そう!それでいいの」「上手い、上手い!」とお客さんたちは拍手し、私の下手くそなテーブルサービスを笑いながらも励ましてくれた。
お客さんのその好意を無駄にしないよう、私は自分でサーバーを買ってきて家で次のバイトまでひたすら練習をした。その甲斐あって、次からはちゃんと片手にお皿を持って片手でとりわけが出来るようになったし、今でも食事に行ってサーバーによるとりわけが必要な時、スマートにこなせる。

あと、必要な道具としてマイ栓抜きを持って行かなければならなかった。それぞれ自分の栓抜きだと分かるように目印になるキーホルダーをつけ、それをドレスのベルト部分に引っかけてビール瓶の栓を抜く。
ビールの栓は飛ばないように上から包み込むように抜き、グラスに注ぐ時は瓶に貼られたメーカーのシールをお客さん側に向けて注ぐ。それらのことも初日のお客さんに教えてもらったことだ。
このバイトのことは家の人には内緒にしていた人がほとんどだったので、仕事の電話が入る時はコンパニオン会社を名乗るのではなく、マネージャーが個人名を名乗って電話してきた。電話を代わると「あ、○○ちゃん?おはよう。明後日18時○○ホテル。ヒールは黒ね」と言われる。
会話の内容を解説すると…名前は名字に「ちゃん」付けで呼ばれ、夕方でも夜でも挨拶は「おはよう」日程と場所を告げられ、行けると返事するとハイヒールは「白」か「黒」かどちらを持参するか伝えられる。白のヒールの時はドレス、黒の時はバニーガール。バニーガールは嫌がる子も多かったが、時給が少しアップするのとスタイルの良さを買われてのことなので、私は嫌いじゃなかった(笑)

チーフに任命されると自分の仕事をこなしながら、他のバイトの子の面倒も見なければいけないし、お客さんからの延長依頼が入れば声を掛けて回り、嫌がる子たちを説き伏せて数人を確保しなければならない。
ホテルのパーティの時は開始時とお開き時に整列し「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と全員でお出迎え、お見送りをするだけなのだが、宴会の時は全員並んで正座し、チーフが代表して「○○企画でございます。本日はご利用頂きありがとうございます。私○○以下何名一生懸命おもてなしをさせて頂きますのでよろしくお願いいたします」といった挨拶をしなければならず、そういう挨拶がちゃんと出来ない子はチーフに選ばれることはなかった。
私はといえば、昔から外面が良くそういう挨拶はお手の物だったから、チーフも任せてもらった。何度目かからは指名も入るようになり、それなりのプラス金額をもらっていた。

ちなみにバイト料金は1パーティにつき、2時間5,000円。(お客さんからは2時間12,000円もらっていたので半分以上、事務所のピンハネということになるが)パーティが多い時はダブル、トリプルで入ることもあり、チーフ手当や指名料、チップなども入れると夕方から夜にかけての半日でバイト料が2万を超えることもあった。
だから、その後ディーラーに就職した時の月給よりもバイト料の方がずっと多い時も…

と、ここまでだと良いことばかりに思えるが、そうでもないんだよ…という話もいろいろあって、そこについてはまた次回お話しますね。
ってことで、続く(笑)


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| 2017.08.06 Sunday | 昔の私、今の私 | comments(4) | - |
Comment








お金を稼ぐには、苦労はつきものです。
楽してお金もらえるなら、紹介してほしいです。
わたしは、高校一年の春休みに初めてのアルバイトをしました。
友達の紹介でビル清掃の仕事でした。
窓とか床のワックス掛けですね。
毎日朝が早くて、大人になったらこの仕事はしまいと思いました。
ビル清掃からヤマハのバイク倉庫に回されて、1日中バイクばかり研いてました。
まあ、これがきっかけで、バイクが好きになりました。
その後は、引っ越し、家具屋、学校教材の配送とか、肉体労働が主でしたね。
高校のときは、部活写真部だったのに
posted by sonic800 | 2017/08/06 11:04 AM |
コンパニオンの面接に行ったことが一度あります。面接がマンションの一室で20歳そこそこぐらいで社会経験のない私には
怪しく思え関わる仕事全般が怪しさを持つ印象を持ってしまい、ビビッて無理かも…と帰ってしまいました(笑)
バニーちゃんの衣装が着てみたくそういうクラブのバイトも一考したもののお酒がダメで「下戸」に自信があったので
夜のお仕事に就くには今まで一度も至れませんでした。これは残念なことでした。
ある意味しっかりとした会社からの派遣で働けたのは良かったですね。〇〇企画って名の付く事務所の求人って多くありましたよね。
posted by mellow-mix | 2017/08/06 10:17 PM |
>SONICさん

楽してお金をもらえるものはあります。
でもヤバいです(笑)

SONICさんは体を動かすバイトが多かったのですね。
私は接客のバイトが多かったです。
多かったと言ってもパーコンの仕事ともう一つしかやったことがありませんけどね。
バイク倉庫の仕事をやっていてバイクが好きになるっていいですね。
逆に趣味であるものを仕事にしてしまうとあまり好きじゃなくなることが多いので。
引越の作業員は結構もらえるでしょう?
うちは前に引越をやっていた頃一日12000円くらい払っていました。
今はもう引越のバイトはやってないのですが。
posted by 小雨 | 2017/08/08 9:28 PM |
>mellow-mixちゃん

初めて聞いたわ〜
バニーをやりたくてその系統の仕事を考えた人って。
パーコンだったら出来ましたよ〜バニー(笑)
黒い網タイツ履いて黒い10センチヒール履いて。
うちのバニーの制服は尻尾はついてなかったけど。
だってね、下の服はブルマーだったんですよ、紺色の(笑)
上はノースリーブの白いブラウスに黒いベスト、赤い蝶ネクタイだったけど、ブルマーはないですよねぇ。
私も下戸には自信あったんだけど、やってましたね、パーコン。
パーティは飲めないけど、宴会はキツかったなぁ。
posted by 小雨 | 2017/08/08 9:32 PM |
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