雨の街角

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クリスマス 中学校編
中学3年のクリスマス、私は初めて、友達5人でクリスマスパーティをすることになった。

少し話しはさかのぼるが、私は中学2年の時、いじめにあっていた。いじめていた本人は、元は私と一番仲が良かった子だった。彼女は不良で、当時真面目が服を着て歩いているような私に酒やタバコや万引きを勧めた。断るとそこからいじめが始まった。ひどいいじめを受けるようになり、クラス全員から無視されるようになった私は、ほとんど学校に行かなかった。
2年の終わり頃、そのいじめも影を潜めるようになり、その子とも3年になってクラスが別れたので、いじめはなくなったが、その影響で誰かと仲良くするということが出来なくなった。
仲良くなってもまたふといじめが始まるのではないか?この子はにこやかに笑っているけど、心の中では何を考えているのかと、思うと、口も利けなくなってしまうのだった。

だからパーティをした子たちとも、私はあまり深くはつきあわなかった。彼女たちも、かなり悪い部類に入る子たちで、そんな子たちが何故、私とつきあおうとしてくれるのかは、よく分からなかった。
でも、私をいじめる訳でもなく、悪の道に引きずり込むようなこともしなかった。
みんな真っ茶色でクルクルパーマの髪をし、極端に短いスカートか、極端に長いスカートを履いていた。学則通りの格好をしている私一人が浮いていたが、だからといってそのことについて何か言う子もいなかった。
酒もタバコも日常茶飯事という子たちばかりだったが、うちでクリスマスパーティーをする日は禁酒禁煙だとみんなが誓っていたことが微笑ましかった。

彼女たちほど派手ではないにしてもクリスマスパーティの時くらいは、私もちょっと着飾ってみたかった。
母に頼んでお金をもらい、初めて一人繁華街に服を買いに行った。
チャコールグレーのパンツスーツで、当時流行っていた大きめの襟がついた白いブラウスを下にあわせた。
彼女たちのように派手な服ではなかったけど、パーティの当日、その服を着る私を彼女たちは
「可愛いよ」「似合ってるよ」
と褒めてくれた。

あのパーティで特別なことをした覚えはない。小学生の頃、家族とやっていたのと同じように、ご飯やケーキを食べて、みんなでプレゼント交換をするというものだった。プレゼントも何を買ったのか、何が当たったのか、全く覚えていない。
でも、あの日、私はとても楽しかった。それは「友達と遊んだ」という初めての思い出が出来たからだと思う。
あの日以来、私はやっと彼女たちを友達だと思えるようになったのだ。
中学卒業まであと3ヶ月という時になって、やっと出来た友達だった。


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| 2011.12.23 Friday |
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| 2019.08.11 Sunday |
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