雨の街角

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| 2019.03.18 Monday |
クリスマス 小学校編


今日からしばらく、過去のクリスマスについて語らせて下さい。
私はクリスマスにはほとんど良い思い出がありません。
けれど、クリスマス前になったら未だにワクワクするし、ドキドキするし、楽しみなのです。
それは、楽しい思い出がなかったとしても、一番過去を思い出す材料がそろった時期だからかもしれません。
過去好きな私には昔を思い出すのは最上の贈り物なのです。

ではまず、今日は小学生の頃のクリスマスの話からです。


小学校に入ったばかりの年のクリスマス。
私はサンタさんが来るのを待ち遠しく思いながら眠りについた。
真夜中、目を覚まして枕元を見ると、待ち人はもうすでにやってきたようで、私が欲しがっていたミルクのみ人形が置いてあった。
「お母さん、サンタさん、もう来たよ。ちゃんと人形くれたよ」
私は大声で叫んだけど、母からの返事はなかった。辺りを探し回ったけど、母はいない。
そのうち、隣に寝ている弟が目を覚まし、私の言葉を聞いてママがいないと泣き始めた。
困った私は、弟の枕元に置いてあった紙包みを開け
「ほら、あんたが欲しかった犬の人形が入ってるよ」
と言って慰めたが、弟の泣き声は大きくなるばかり。
仕方なく私は弟を背負い、母を捜すために家を出た。

当時、私は父の勤める会社の仮眠室に住んでいた。貧乏で住むところがなく、父の会社の社長の好意でそこに住まわせてもらっていたのだった。
弟を背負ったまま、仕事場に向かうと事務所に母の姿が見えた。母は家計を助けるために、私たちが寝た後、父の会社の伝票整理の仕事をしていた。
「ほら、お母さんいたよ」
背中越しに母を見せて、弟にそう言うと弟は私の背中から飛び降りて母に言った。
「ママ、僕、犬のお人形いらない。お姉ちゃんのミルク飲み人形ちゃんが欲しい」
私は驚きながら言った。
「何言ってるの?あんたがパタパタ歩く犬が欲しいって言ったんでしょ?あげないよ、ミルク飲み人形は私のだよ!」
「嫌〜嫌〜〜僕、お姉ちゃんと同じのがいい〜」
そしてさっきよりもまだ大きな声で泣き出した。
困った母は
「分かった、分かった。じゃサンタさんに交換してってお願いしておくからちょっと待ってね」
と、弟を宥めた。

数日後、弟はまんまと、パタパタと歩いてついてくる犬の人形と、私がもらったのと同じミルクを飲む赤ちゃんの人形、2つをせしめたのだった。
2つとも手に入れるなんてずるいなぁと思うと同時に、私は知った。サンタさんなんていないんだ。サンタさんはお母さんだったのだ、と。

そんな弟も、今じゃ2人の娘をもち、今年ちょうど上の子があのときの私と同じ小学校1年生になった。
「パパ、クリスマスのプレゼント、これと、これと、これが欲しいの」
と、いくつかねだる子供たちに弟は言うのだった。
「駄目、プレゼントは一つだけ。それから一度決めたらもう変えたら駄目だよ。サンタさんが困るからね」
おいおい…それは君が言っちゃいけないよと私は心の中で思うのだった。


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| 2011.12.22 Thursday |
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| 2019.03.18 Monday |
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