雨の街角

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| 2019.03.18 Monday |
クソ生意気な新入社員

故小渕氏が「平成」という新しい元号を挙げたのを見たのはいくつの時、どこでだっただろうか。
私のそれは商談室の机を拭いている時だった。
私は短大を出て昭和63年に就職したので20歳の時、その映像に出くわしたことになる。
そんな私が就職した頃の話。
私は念願の自動車メーカーの営業として社会人の第一歩を踏み出した。三ヶ月に及ぶ研修を終え、配属された営業 所は会社一寂れた営業所だった。その営業所には2年間女性がいなかったということで私を指導してくれたのも一つ上の男性の先輩だった。彼はシンちゃんと言った。シンちゃんは私の名前を呼び捨てにした。彼は私を弟のようだといつも言って可愛がってくれた。よくシンちゃんやサービスの先輩たちと仕事が終わってから、夜通し車をぶっ飛ばした。仕事も楽しかったし、仕事が終わった後も楽しかった。

仕事が休みの火曜日(土日はイベントで休みはなかった)には他のディーラーに行き客のフリをして接客を学び他社の車を勉強した。全ての車雑誌を買い、誰よりも早く新車の情報を入れた。
だけどお客さんが望むのはいつも「男の営業の人」なのだ。フロントに座っていると客が来る。出迎えて車の説明をしようとすると「営業はいないの?」と言われる。「私も営業ですので、なんなりとお申し付け下さい」と言っても「いや、男の営業だよ。いないの?」と。大半の人がそうだった。仕方なく変わった先輩の営業は客に何か聞かれても他社の 車の勉強をしていないばかりに「○○(他社の車)と比べたらどうなの?」と聞かれても何も答えられない。私なら答えられるのにと心の中で腹立たしい思いでその会話を聞いていた。

「シンちゃん…私そんなに頼りなさそうなのかな?それとも女ってだけでダメなのかな?」営業をはじめて数ヶ月した頃、私はシンちゃんに聞いたことがある。彼は「おまえにはさ、おまえのいいところがあるよ。でもそれを頭から分かっていない人もいる。出そうとしても見てくれない人もいる。それは仕方ないことなんだ。でも言わなくても分かってくれる人もきっといると思う。そういう人かどうかを見極めるのもおまえの仕事じゃないか?」と。
彼の言葉で私は吹っ切れた。無理に好かれようとか勧めようとしなくなり、私の話でも聞いてくれる人、心開いてくれる人を捜すようになった。

入社して1年くらいした頃、私は月間トップセールス賞(会社で一番売上台数が多かった)をもらった。その月は大口契約がなかったのでたまたまとれたけど、女性では初めてだったみたいで社長直々の言葉ももらった。
「おめでとう。これ祝いにあげるよ」そう言われてシンちゃんからもらったのが写真の「WOMAN」というCDだった。シンちゃんに私ってダメなのかな?と相談していた時に車の中でずっとかかっていたCDだった。「辛いことがあったら、これ聴いて思い出せ」と言って渡された。

数年前にひょんなことからシンちゃんと会った。お互い以前と変わらず話が出来た。その時、彼から意外な話を聞いた。
「おまえ、トップセールスとったでしょ?でもその後、トップセールスどころか所長や課長が入らないと話すら出来ない女の子ばかりしか入って来なくて、おまえのことは一種の伝説になってるぞ」と。
自分がやってきたことが後輩の道を敷けなかったことは残念だけど、私自身のやってきたことは何となく認められたのかなと思うと嬉しかった。

私は今でも仕事でつまづいたらこのCDを聴く。何だかのヒントが得られそうで。

先日ブロ友と仕事についての何たるかをメールで話していて、そんなことをふと思い出した(笑)


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| 2012.07.04 Wednesday |
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| 2019.03.18 Monday |
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