雨の街角

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ミニカー

トミカのミニカー。
毎月何台かの新車が出る。今は普通の車じゃなく子供に人気のトーマスなんかもたくさん出てる。
ディズニーシリーズとか、あとこれ、車じゃないでしょ?みたいなのとか。
でも私のお気に入りはこのトミカリミテッドヴィンテージ。私が大好きな2,30年前の車ばかりを毎月数台ずつ発売してるもの。

これはGX71のクレスタ。ちょっと作りが甘いなぁ…
71のクレスタはクレスタとしては61に続く2代目。前期型と後期型があって、前期型はライトが角目4灯、後期型は異型4灯なところが特徴なんだけど、これは角目なのか異型なのかよく分からん。バンパーのフォグを見る限り後期型なんだけど。
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| 2017.05.24 Wednesday | 日々 | comments(3) | - |
第二章 困惑 〜彼からの電話〜

「また電話する」
別れ際の彼のそんな社交辞令のような言葉を、真に受けた訳ではなかった。
しかし、その電話はちゃんとかかってきた。
お兄ちゃんに、自宅まで送ってもらったあの日から、数日後のことだった。

「もしもし?俺、俺」
「俺って誰?」
「いろんな男たちからいっぱい電話がかかって来るから、俺の声なんて覚えてもいないってこと?」
「あ〜お兄ちゃん?」
「あ〜って何だよ、その言いぐさ」
「ごめん。それで?」
「それでって…この前、家まで送って行った時、今度電話するって言っただろ?」
由香は驚いた。
社交辞令だと思っていたあんな言葉を、彼が実行するとは思っていなかったからだ。
これまでそんな人はいなかった。
また電話する、また行く、そんな『また』は、いつまで経ってもやってくるはずもない、置き去りにされた約束だと思っていたし、これまでもずっとそうだった。
由香が言葉に詰まっていると
「何、どうしたの?今、電話しちゃマズかった?切ろうか?」
お兄ちゃんが心配そうに聞いた。
切りたくはなかった。しかし『また電話するなんて言葉、社交辞令だと思っていたから驚いた』なんて言うのも悪いと思い、言葉を詰まらせた。
「え、いや、大丈夫だよ」
「だったらいいんだけど。何だか困ってるみたいだから、タイミング悪かったのかなと思って」

何か会話を続けなければ、と由香は次の言葉を探した。
「あ、あのね、ちょうど良かった。私、お兄ちゃんに相談があったんだ」
「何だよ、俺で相談に乗れるようなことだったら言ってみて」
「う、うん、でもいいや」
「何だよ、気になるじゃないか」
「いいの、ごめん。本当に気にしないで」
相談なんてなかった。
しかし、用事がなければ電話は切れてしまう。それをつなぎ止めておくためだけのでまかせだった。
「電話じゃ、話しにくいか。そうだよな。分かった、じゃ、時間が作れる時にまたそっちに行くよ」
お兄ちゃんは勝手に、電話だから言えないのだと解釈したようだった。
「ごめんね。気を遣わせて」
「なんの、なんの、俺は兄ちゃんだからな。じゃ、また連絡するよ」
「うん、じゃあね」
電話は切れてしまった。
続いていても、話すようなことなど何もなかった。それでももっと話していたかった。
電話が切れた後も、由香はぼんやりしていた。切れた電話の余韻が少し寂しかった。

それから1時間ほど経った頃だろうか。またお兄ちゃんから電話があった。
「俺だけど。今、おまえんちの前に来てる。相談したいことがあるなんて、よほどのことじゃないかと心配になって」
「ホント?すぐに降りるから待ってて」
階段を駆け下り、玄関に飛び出した。
表には紺色の車が止まっていて、お兄ちゃんが中から手を振っていた。
由香は、滑り込むように助手席に乗り込んだ。

夕暮れ迫る空の下、車はゆっくり動き出した。
車に乗った由香は、何を言っていいか分からず、しばらく黙り込んでいた。
傾きかけた太陽が少し眩しかった。




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| 2017.05.21 Sunday | ニタモノドウシ | comments(4) | - |
2017年春 西陣の町並みと桜 7
1.jpg
こちらの桜はほぼ散っていましたが、この辺りを通った時、風が吹いてきて残り少ない花びらを散らせていました。
それはそれでとても綺麗でした。
少し遠かったので散っている花びらはあまり写りませんでしたが。
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| 2017.05.19 Friday | 京都・神戸 | comments(6) | - |
第一章 嫌悪 〜切なさを知る〜

多分、今ここでこうやって話してる彼が、本来の彼なのだろう、由香は思った。
静か過ぎず、騒ぎ過ぎず、相槌を打ちながらお互いの様子を伺う二人。
しかし、その伺いは、いつものように裏の影を見るようではなく、ただ相手を知りたい心から来るものだった。

ふと、由香は思い出し笑いをした。
「何がおかしいの?」
彼は由香の顔をのぞき込んで聞いた。
「私ね、初めてのサークルの時、大嫌いだって思ったの、お兄ちゃんのこと。もっと言えばさっき居酒屋で隣に座ったのも、他に空いてる席がなくて嫌々だったんだよね」
「なんだよ、それ。ひどいな。俺、まだおまえと一言もまともに話してなかったのに?」
「うん、そう。けど、あのときの自分が、今こうやってお兄ちゃんに送ってもらって、こんな話してるのかと思ったら、人生何があるのか分からないんだなって」
「それはいいことなの?悪いことなの?」
「今のところはいいことかな。そのうちどうなるか分からないけど」
「一寸先は闇、とも言うからね」
二人は大声で笑った。

由香は、今まで誰かとこんな会話をしたことがなかった。
いつも、たいていは口を開いていた。
友達の口から出る話は、ブランドだのタレントだの、由香には興味の持てない話ばかりだった。しかしその話に乗り、それが楽しいフリをした。時には、先頭に立ってそんな話をした。
それは他でもない、自分の心中を知られないようにするためだけの、まさに演技とも言える会話だった。
そして人に向ける笑顔は、いつも厚すぎる仮面を被った顔だった。
悩みなんて一つもありません、というような、楽天的な態度は、実は由香の抱える本質の真逆だった。
そんなことをして意味があるのか、よく分からなかったけど、本当の自分を誰かに知られるのが怖かった。

しかし、その日の由香は、笑いたくて笑っていた。そして、話したくて話していた。
それは仮面の笑いではなかったし、心の底から楽しかった。
今まで男女ともにそんな人に出会ったことはなかった。
表面上仲良くしている友人もいたが、心底の話をしたことはなかった。
もちろん、自分の寂しさや苦しさや辛さや、そんなものを見せたこともなかった。

楽しい時間は、あっという間に過ぎてゆき、家に着いてしまった。
「うち、ここなの。ごめんね、また30分以上歩かせることになるけど」
「大丈夫。今日は話せて良かった」
「こちらこそ、ありがとう。気をつけて帰ってね」
由香がそう言って玄関の扉を開けようとしたとき、お兄ちゃんが声をかけた。
「また今度電話するよ。じゃ、おやすみ」
うなずきながら手を振る由香に、彼も手を挙げて帰って行った。
そのとき、心にチクッとした痛さを感じた。

それは生まれて初めての切ないという感情だった。




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| 2017.05.17 Wednesday | ニタモノドウシ | comments(2) | - |
2017年春 西陣の町並みと桜 6
1.jpg
突如として桜の写真に戻って来ました(笑)
だってねぇ…ぼんやりしてるあいだに桜の写真撮りに行ってからもう一月も経っていたことに気づいたんですよ…

で、西陣の桜写真、最後に行った場所は「妙顕寺」です。
私この妙顕寺、知らなかったんです。すぐ近くに住んでいたのに。
あの辺りって裏の方に行ったらいろんなお寺がたくさんあるんですよね。
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| 2017.05.15 Monday | 京都・神戸 | comments(8) | - |
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