雨の街角

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車とさくらんぼと…

コンビニに行った時雑誌コーナーでふと見かけた車の本。
最近こういうのを手に取ることはなかったけど、このタイトルを見たら買わずにいられなかった。
「TOYOTA GT傑作選」
家に帰るまで待てずに駐車場で読んでしまいましたよ(笑)
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| 2017.06.23 Friday | 日々 | comments(1) | - |
梅雨になる前に神戸まで 5
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では旧居留地に向かいます。
鯉川筋と国道の交差点。交番前です。って知らない人は分かるか!ってことですが(笑)

位置関係は道しるべの通りです。

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| 2017.06.21 Wednesday | 京都・神戸 | comments(6) | - |
第三章 恋心 〜彼との約束〜

あのサークルの日の大雨は、梅雨入りのサインだったらしく、その後、毎日雨が続いていた。
由香は、講義中もぼんやりと外を見て、窓を伝う雨の滴を数える日々を過ごしていた。
そして前期の試験になり、しばらくサークルは休みになった。
会えないことが良いような悪いような、寂しいような、でも会いたくないような…
そんな曖昧な心を抱えながら、夏休みはやってきた。

のんちゃんから次のサークルの連絡が入ったのは、夏休みに入ってすぐのことだった。
「7月最後の日曜日、サークルがあるんだけど、大丈夫?」
「う、うん、多分行ける」
のんちゃんの問いかけに戸惑いながらも短く返事をした。詳細は追って連絡する、ということでのんちゃんからの電話は切れた。
由香は一連の出来事を、彼女に何も話していなかった。
居酒屋で騒いだあと、送ってもらったときにいろんな話したことも、相談があると言って会ったことも、そのとき自分がついた嘘の告白のことも、何も。

のんちゃんからの電話を切った途端、次の電話が入った。
「あの…俺」
「お兄ちゃん?」
「お、今日はすぐに分かってくれたね、良かった、良かった」
「どうしたの?今、のんちゃんから次のサークルの電話連絡もらったところだよ」
「そう、次のサークルが決まったから。だから…いや…」
「だから、どうしたの?私なら大丈夫だよ。もう敬語遣って話したり、変な態度とったりしないから」
「う、うん」
「じゃ、何?」
由香は少しじれったそうに聞いた。
「あの、えっと…あの話どうしたかなと思って。ほら、あの時話してくれた彼の話」
お兄ちゃんの話は、しどろもどろで何か変だったが、それよりも、由香はあの相談をしたことをすっかり忘れていた。
もう一度ちゃんと考えるように、言われていたものの、お兄ちゃんにあんな告白をした由香にそんなことを考える余裕はなかった。
「あ、あの彼、ね。それならちゃんとしたから。大丈夫」
ちゃんとしたというよりも、あのまま放置している、と言った方が正しかった。
「そっか。それならいいんだ。ちょっと気になっていたから」
「ごめんね、心配させちゃって」

電話が終わりに近づき始め、どちらかが「じゃ」と言えばそれで切れてしまいそうな状態だった。
しかし、自分が馴れない口を開くと、またこの前みたいにロクでもないことになりそうで、由香は黙っていた。

「あの、明日、海に行かないか?」
少しの沈黙のあと、お兄ちゃんが言った。
「海?サークルで?」
「いや、俺とおまえと二人で」
「二人で?いいけど…」
「けど?俺と二人じゃ行きたくないってこと?」
「そんなことない、ない。行きます!」
由香は、お兄ちゃんの言葉を慌てて否定した。
「良かった。じゃ、明日朝7時に迎えに行くよ」
「うん、楽しみにしてるね」
「寝坊するなよ。じゃあな」
という声が聞こえて、電話は切れた。

由香はワクワクした。
それは海に行くからではなく、単にお兄ちゃんに会えることへの期待だった。



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| 2017.06.19 Monday | ニタモノドウシ | comments(4) | - |
最近のできごと
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ちょっと神戸の写真をお休みして今日は最近のできごとについてお話を。

まずは本日の我が家の紫陽花の様子です。
私は雨が好きなので、当然のように紫陽花も大好きで庭に10株ほど植えていますが、この紫陽花が一番古株です。これ、何株からか出てるんじゃなくて一つの株からいろんな色が出てるんですよ。5色はありますよね。裏の方にはもうちょっと違う色も咲いてるんですよ。
これだけあるのに先週の土曜日、買い物に行った時また一株買ってしまったのでした(笑)

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| 2017.06.16 Friday | 日々 | comments(4) | - |
第二章 困惑 〜気にしないように〜

唐突に嘘の告白をして以来、お兄ちゃんからの連絡はなかった。
困っていたのか、避けられていたのか、それは分からなかった。
でも一つだけ言えることは、彼には、由香を好きだという気持ちは、毛頭なかったのだということ。もし、少しでもそんな気持ちがあれば、電話の1本くらいあるはずだ。

そんな思いを抱えたまま半月が過ぎ、次のサークルの日がやってきた。
その日のサークルは、ドライブだった。
車を持っている男性4人が、自らの車を運転して、待ち合わせ場所にやってきた。
ボーリングの時のように、チーム分けがあり、くじ引きで誰がどの車に乗るか編成された。
よりによって、由香はお兄ちゃんの車に乗ることになってしまった。
助手席には伊藤さん、由香と久美ちゃんが後部座席に乗った。

「じゃ、出発するぞ〜」
お兄ちゃんのかけ声で、4台の車は一斉に動き出した。
伊藤さんと久美ちゃんは、これまでのサークルの話や、学校の話でワイワイやっていたのに、お兄ちゃんと由香は静かだった。その光景をおかしいと思ったのか、伊藤さんが言った。
「おい、新井、由香ちゃんも、今日はやけに静かだな。居酒屋の時の元気はどこに行ったんだ?」
「ホント、どうしちゃったの?」
久美ちゃんも伊藤さんの言葉にうなずきながら言った。
「運転手は黙って運転しないと。事故でもしたら大変だからね」
お兄ちゃんはそう言って笑った。
黙り込んだままで、変に思われるとマズいかなと思った由香は
「あ、この前は遠いところ送って頂いてありがとうございました」
と、居酒屋の帰りのお礼をお兄ちゃんに言った。
お兄ちゃんも、由香の気を遣った言葉に反応して
「いえいえ、女性を送るのは当然のことですからね。僕は紳士ですので」
と、戯けたように言った。
そのとき、由香はルームミラー越しにお兄ちゃんと目が合ってしまい、慌てて下を向いた。
それ以降、また由香とお兄ちゃんのあいだで、会話は途絶えてしまった。

由香は、その後ずっと、あの時、自分が座っていた、そして今は伊藤さんが座っているお兄ちゃんの車の助手席を、少し不思議な気持ちで後部座席から眺めていた。
 
車は山道を登り、広場に着いた。
「それじゃ、お昼にしようか」
そんな言葉が聞こえ、コンビニで買ったお弁当が、みんなに配られた。
「弁当とお茶は新井が買ってきてくれたので、それぞれ彼にお金を払って下さい」
伊藤さんの言葉を聞いて、みんな一人ずつお金を払いに行った。
しかし、由香は財布が鞄の奥に入り込んでしまって手間取り、最後の支払者になってしまった。
周りを見るとみんなすでに座ってお弁当を食べ始めていた。
「あの…いくらですか?」
由香がお兄ちゃんに声をかけると、彼は
「いいよ。おまえからお金をもらう気はないから」
と言って立ち去った。かと思うと引き返してきて
「その白々しい敬語はやめろよ。それと、この前のことは、お互い気にしないようにしよう…な」
と、少し笑顔を見せながら肩にポンと手を置いて行ってしまった。
その「気にしないように」という言葉をどう理解したらいいのか、由香はお弁当を食べながら、ずっと考えていた。
おまえから聞いた告白は、なかったことにしようということなのか、聞いたけど、今日は気にしないでおこう、ということなのか。
その後もずっとそのことを考えていた。だからお弁当を食べた後、何をして過ごした全く思い出せなかった。

覚えているのは、夕方近くになって、急に大雨が降ってきたこと。
早めに切り上げようということになり、みんな慌てて近くにあった車に乗った。行きとは違う車に乗った人も多く、由香も他の人の車に乗り込んだ。
結局、あれっきり彼と話しをすることはなかった。

ちょっと寂しいような、でもホッとしたようなそんなサークルの一日だった。



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| 2017.06.14 Wednesday | ニタモノドウシ | comments(6) | - |
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